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シミ取りレーザーができない人って?
理由や治療の種類について解説
コラム07

シミ取りレーザーができない人って?理由や治療の種類について解説

目次

顔や身体にできるシミは、レーザーで治療することで綺麗になるケースがあります。 しかし、シミ取りレーザーは誰でも受けられるわけではなく、一部治療できない方もいることをご存じですか?

この記事では、シミ取りレーザーができない人の理由や治療の種類について解説します。 シミ取りレーザーをしたいと思ってる方、自分は治療を受けられるのか気になる方はぜひ参考にしてください。

シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーとは、専用のレーザー光線でシミの原因である色素を破壊して目立たなくさせる治療法です。

レーザー光線の波長によって反応する色素が異なり、シミ取りの場合はシミの原因であるメラニンが吸収しやすい波長のレーザーを照射します。 メラニンが光を吸収すると熱くなり破壊されて体外に排出されたり、体内に吸収され分解されたりしてシミが消えます。

シミ取りを行うことで、肌のトーンが明るくなり、透明感が高まる効果が期待できる治療です。 多くのシミに効果がある治療法ですが、すべてのシミに効果があるわけではないため、注意が必要です。

シミ取りレーザーができない人

シミ取りレーザーができない人

シミ取りレーザーができない人の特徴は以下の通りです。
1つでも当てはまると治療を受けられない可能性があるため、ご自身に当てはまっていないか、よく確認してみましょう。

肝斑の人

肝斑(かんぱん)の人はシミ取りレーザーができません。

肝斑は主に頬骨上や頬、鼻の下、額、口周りなどに現れ、原因はホルモンバランスの乱れや摩擦などです。 シミの一種ではありますが、他のシミよりも肌の深い部分にメラニン色素が沈着してしまう肝斑はレーザーを照射すると悪化させてしまう可能性があります。
肝斑を改善したい場合は、シミ取りレーザーより出力の低いピーリングや薬の治療が採用されることが多いです。 しかし、最近は美容機器も進化しており、レーザーの種類によっては肝斑でも使用できる場合もあります。

妊娠中・授乳中の人

ホルモンバランスが変化しやすい妊娠中・授乳中の人もシミ取りレーザーができません。

ホルモンバランスが乱れている期間にレーザーを照射すると、普段以上に肌が敏感に反応するため色素沈着が起きやすいです。
妊娠中・授乳中の方への安全性が十分に確立されていないため、多くの医療機関では施術を行っていません。

皮膚の炎症や乾燥がある人

健康な肌の人でも、シミ取りレーザーを行うことで肌が敏感になったり乾燥したりするダウンタイムがあります。

そのため、ダウンタイムの症状がより悪化してしまう可能性がある皮膚の炎症や乾燥がある人は、治療を受けられない可能性が高いです。
どうしてもシミ取りをしたい場合は、レーザー以外の治療方法を選択するか、まずは皮膚の炎症や乾燥を改善してからシミ取りレーザーを受けるなどの方法を検討しましょう。

最近日焼けした人

最近日焼けをした人は肌がダメージを負っている状態であり、乾燥や炎症を起こしやすい状態になっているためシミ取りレーザーができません。

保湿をしっかりと行い、新しく日焼けしないようにすれば日焼けのダメージから回復してきた頃にシミ取りレーザーができる場合があります。

どうしても保護テープやかさぶたを剥がしてしまう人

シミ取りレーザー後には保護テープを貼ったりかさぶたができたりしますが、剥がしてしまう人は治療が難しいです。

保護テープは患部の保護のために使用されますが、無理矢理剥がすと肌へのダメージや刺激になるため色素沈着の原因になります。 また、かさぶたはシミ取りレーザー後にメラニン色素が分解され、新しい皮膚ができる過程で発生する場合がありますが、無理矢理剥がすと肌への刺激になります。
どうしても保護テープやかさぶたを剥がしてしまう人は、レーザー以外のシミ取り治療を検討するのがおすすめです。

痛みに耐えられない人

シミ取りレーザーは治療中に輪ゴムで弾いたようなピリピリとした痛みを感じる場合がありますが、痛みに耐えられない人は治療が難しいです。

シミの大きさや範囲でも変動しますが、小さなシミ1つであれば5分程度で治療は終了し、激しい痛みではないため、基本は麻酔を使用しません。
しかし、どうしても痛みが不安な場合は麻酔を使用すればレーザー治療を受けられる可能性があります。

施術当日に飲酒予定がある人

シミ取りレーザーの治療当日に飲酒予定がある人は、ダウンタイムが悪化する可能性があるため治療を受けられません。

飲酒は血流をよくするため、ダウンタイムである痛み・腫れ・赤みなどを悪化させてしまう可能性があります。 この場合は治療日程を別日に変えれば、シミ取りレーザーを受けられるでしょう。

シミ取りレーザーのメリット・デメリット

シミ取りレーザーのメリット・デメリット

シミ取りレーザーにはメリットとデメリットがあります。
実際に治療を受ける前には、メリット面だけではなくデメリット面についてもよく知っておきましょう。

メリット

シミ取りレーザーのメリットは以下のとおりです。

  • 少ない治療回数で効果を実感できる
  • さまざまな美容効果が期待できる
  • 健康な皮膚は傷つけない
  • 1回の治療時間が短い

シミ取りレーザーの治療時間はシミの数や大きさで変わりますが、1回あたり15~30分程度で終わることが多いです。

この短時間の治療1回で効果を実感できる点はシミ取りレーザーの大きなメリットともいえるでしょう。

また、シミ取りレーザーを受けることでシミ取りだけではなく、美白・弾力性の向上・毛穴の引き締め・ニキビ改善などの効果も期待できます。

デメリット

シミ取りレーザーのデメリットは以下のとおりです。

  • 治療中に痛みを感じる
  • ダウンタイムがある
  • 費用がかかる

シミ取りレーザーでは、レーザーを照射した際に輪ゴムで弾いたような痛みを感じることがあります。

多くは我慢できる程度の痛みですが、どうしても不安であれば麻酔を使用することもできます。 また、治療後にも痛みが続いたり腫れてしまったりとダウンタイムが出てしまうかもしれません。 多くの症状は数週間で改善しますが、赤みに関しては2~3ヶ月残ってしまうこともあります。

シミ取りレーザーが効果的なシミ

シミ取りレーザーが効果的なシミ

シミ取りレーザーはどのようなシミにも効果があるわけではありません。
ここではシミ取りレーザーが効果的な4つのシミについて解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑とは、40歳以降から発生することの多いシミの一種で、日光性色素斑と呼ばれることもあります。

日光と付いているように、紫外線が当たりやすい顔や手の甲などに発生することが多いです。 長期間紫外線に晒されることで、皮膚の細胞に含まれるメラニン色素が異常に生成されることが発生の原因といわれています。

そばかす

そばかすとは、鼻と左右のほほを中心に発生する茶色の斑点で、1つあたりは直径3mm程度で密集している点が特徴です。

発生に関しては遺伝的な面が大きく、幼少期から思春期にかけて濃くなり、それ以降は徐々に薄くなっていくことがほとんどです。 どの程度薄くなるかは個人差がありますが、ほぼ見えない状態になることもあります。

後天性真皮メラノサイトーシス

後天性真皮メラノサイトーシスとは、皮膚の深い真皮部分にできるシミで、頬や目の周り、小鼻などに左右対称に現れるのが特徴です。

思春期や20歳前後から発生することが多く、肝斑やそばかすと似ているため、医師でも診断が難しい場合があります。 痛みや痒みなどの症状はなく、自然治癒することもありません。

シミ取りレーザーの種類

シミ取りレーザー

シミ取りレーザーにもいくつか種類があります。
ここでは、シミ取りによく使用される4種類のレーザーについて解説します。

Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーは、色素除去のために使用する医療レーザーです。

シミ取りレーザーではよく使用されています。 シミ・黒子・そばかす・あざなどの色素異常に対して効果が期待できます。 色素異常の部分のみを選択的に照射できるため、正常な皮膚を傷つけずに治療が可能です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、低出力レーザーを使用してシミや肝斑などの色素沈着を改善させる治療法です。

使用する医療レーザーはQスイッチYAGレーザーで、肌への刺激をできるだけ抑えることで難しい肝斑の治療も可能となっています。 また、ダウンタイムがほとんどなく、仕事や学校などで長期間休めない方にもおすすめです。

ピコレーザー

ピコレーザーは、シミやそばかす、肝斑、毛穴などに効果的な医療用美肌レーザーです。

今までのレーザーよりも熱ダメージが少ないため、治療中の痛みが抑えられます。 ピコレーザーは、照射方法を変えることでシミや肝斑に効果的なピコトーニングやそばかすをポイント除去できるピコスポットなどさまざまな種類があります。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、シミや黒子、イボなどを取り除ける治療法です。

通常のシミではなく、隆起のある脂漏性角化症(老人性イボ)の除去に使用されることが多いです。 メスや電気メスと比べて傷跡が残りにくく、治療の際にも痛みや出血はほとんどありません。

レーザー以外のシミ取り治療

レーザー以外のシミ取り治療

シミ取り治療として効果的なのはレーザーだけではありません。 シミの種類や量、肌の状態などによってはレーザー以外の方法が選ばれることもあります。
ここでは、レーザー以外のシミ取り治療を3つ解説します。

IPL光治療(フォトフェイシャル)

IPL光治療とは、特殊な光を肌に照射し、肌トラブルの改善を目指す方法です。

光は肌トラブルの原因にのみ反応するため、周囲の組織へのダメージを抑えられます。

レーザー治療のように強い光を当てない、マイルドな光治療のため、痛みやダウンタイムが少ない点が特徴です。

わたなべ皮膚科のIPL光治療について

デルマトロン(中周波治療器)

デルマトロン(中周波治療器)は中周波域の電流を使用して、シミがある表皮に熱損傷を与えることでシミ取りを行う治療法です。

治療後はシミのあった部分にかさぶたができることがありますが3~4日程度で自然と剥がれていきます。

シミの濃さによっても変動しますが、数回治療を受ければかなりシミを薄くすることができるでしょう。

わたなべ皮膚科のデルマトロンについて

内服薬

内服薬を使用し、メラニンの生成を抑制したり肌のターンオーバーを促進を促したりすることでシミ取りを行う方法です。

内服薬のみでシミ取り治療を行うことは少なく、多くは他のシミ取り治療と併用することでより効果を高めるために使用されます。

シミができる原因

シミができる原因

シミができる原因はシミの種類によっても異なりますが、肌内部でメラニン色素が過剰生成され、蓄積してしまうことが多いです。
メラニン色素の過剰生成や蓄積する原因として考えられるのは以下のとおりです。

  • 紫外線
  • ターンオーバーの乱れ
  • 乾燥
  • ストレス
  • 加齢
  • 女性ホルモンの変化 など

シミができてしまうと、除去にはお金と時間が必要です。

ここで解説した原因を元に、シミができないように対策も行いましょう。

まとめ

この記事ではシミ取りレーザーができない人の理由や治療の種類について解説しました。 シミ取りレーザーとは、専用のレーザー光線でシミの原因である色素を破壊して目立たなくさせる治療法です。 シミ取りレーザーができない人には肝斑の人や妊娠中・授乳中の人、最近日焼けした人などが挙げられます。 レーザー以外にもシミを取る方法はあるため、肌やシミの状態に合わせた治療方法を選択しましょう。

わたなべ皮膚科は、一般皮膚科と美容皮膚科の両方に対応しており、皮膚のお悩みはなんでも相談できる場所です。
美容皮膚科では、シミ取りを希望する方にはIPL光治療やデルマトロンなどの治療が受けられます。 皮膚について少しでも気になる点や悩みがあればぜひ一度ご相談ください。

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