ハイフ(HIFU)は痛いって本当?
痛みを抑える方法や副作用などを解説
コラム11

目次
ハイフ(HIFU)はたるみや小じわの改善など幅広い肌トラブルに効果がある美容施術ですが、「ハイフは痛い」と聞いて不安になっている方もいるかもしれません。 確かにハイフの施術中や施術後に痛みを感じることはありますが、決して我慢できないほど強い痛みではない場合が多いです。 また、どういった痛みがあるのかなぜ痛いのかを分かっていると不安感が少し薄くなるでしょう。
そこでこの記事では、ハイフの痛みについて、痛みを抑える方法、副作用などを解説します。 ハイフを受けたいと思っている方や、ハイフの痛みに不安を抱えている方はぜひ最後までご覧ください。
ハイフ(HIFU)は痛い?

ハイフは施術中に痛みを感じることがあります。
ここではどういった痛みがあるのかについて解説していきます。
ハイフの施術中に感じる痛みは2タイプ
ハイフの施術中には、主に2種類の痛みを感じることがあります。
1つは皮膚への痛みで、もう1つは骨に響くような痛みです。 これらはハイフの照射深度や感じ方によって異なりますが、どちらも一時的なもので施術後には治まります。 痛みの程度は、使用する機器の出力設定や施術部位によって異なります。
皮膚への痛み
皮膚に感じる痛みは、ハイフが皮膚の浅い層を刺激することで発生します。
この痛みは、ピリピリとしたチクチク感や焼けるような感覚です。 特に皮膚が薄い部分や敏感な部位(目の下や顎周り)では、痛みを強く感じることがあります。 一般的には我慢できる範囲の痛みですが、施術中に強い痛みを感じる場合は、無理をせず医師に伝えて出力を調整してもらいましょう。
骨の痛み
骨に響く痛みは、ハイフが筋肉や深層の組織に照射される際に発生します。
特に顔の骨に近い部分(頬骨や顎の下)では、鈍い圧迫感や鈍痛を感じることがあります。 この痛みはハイフが深部に届くことで発生しますが、施術が進むにつれて治まる場合がほとんどです。 骨への痛みは短期間で治るため、一般的には耐えられる程度の痛みです。 痛みが強すぎる場合は皮膚への痛み同様に、医師に伝えて出力を調整してもらいましょう。
痛いほど効果が高いって本当?
「痛いほど効果が高い」という噂を目にしたことがあるかもしれませんが、痛みの強さがそのまま効果に直結するわけではありません。
ハイフは出力や照射深度を調整することで、痛みを抑えながら治療を進められます。 痛みの感じ方には個人差があり、痛みが強くても効果が高いわけではありません。 効果的にハイフを受けたい場合は、適切な照射深度と出力が重要です。 過剰な痛みを我慢すると、逆に肌にストレスを与えてしまったり副作用の原因になったりする可能性もあります。
いつまで続く?ハイフ(HIFU)のダウンタイム中の痛みについて

ハイフ施術後のダウンタイム中に感じる痛みは、一般的に数時間から数日間続くことがあります。
ダウンタイム中の痛みは、施術後に皮膚や筋肉の深層に対して熱エネルギーが加わった結果のものです。
多くの場合は、施術直後に軽いヒリヒリ感や熱感が生じ、その後数時間以内に治まります。
しかし、施術後数時間が経過しても痛みが続く場合もあり、特に骨の近くや敏感な部分を施術した際には痛みを強く感じることもあります。
顔全体での施術を受けた場合、頬やあご、目の周りに痛みや違和感が生じることが多いです。
このような痛みは通常、翌日には改善し始め、1~2日で治まることがほとんどです。
どうしても痛みが気になる場合は、冷やすことで痛みを和らげることができるため、アイスパックや冷たいタオルを当てるとよいでしょう。 施術後2日以上経過しても痛みがある場合やどんどん痛みが強くなっていく場合は、すぐに施術を担当した医師に相談して診察をしてもらいましょう。
ハイフ(HIFU)の痛みに影響する要素

ハイフで痛みを強く感じるかどうかに影響する要素は主に4つあります。
それぞれの要素についてくわしく解説していきます。
照射深度
ハイフの痛みに影響を与える要素の一つが「照射深度」です。
ハイフは高密度の超音波を肌の深部に届け、特定の層に働きかけます。 照射深度が深いほど、皮膚や脂肪層、筋膜などの深層組織に強いエネルギーが届くため、痛みを感じやすいです。 特に筋膜層(SMAS層)に働きかける際は、深部で響くような痛みが生じることがあります。
一方で、浅い層への照射は比較的痛みが少ないため、肌質や目的に応じて適切な深度を選ぶ必要があります。 照射深度が適切でない場合は効果が十分に得られないこともあるため、経験豊富な医師がいる病院を選ぶようにしましょう。
出力
ハイフの施術中に感じる痛みは、「出力」の強さにも大きく影響されます。
出力が高いほど、皮膚や筋膜へのエネルギーの集中が強くなり、その結果として痛みを感じる可能性が高くなります。
ここでの注意点が、出力を上げれば効果が高まるわけではない点です。
過剰な出力は痛みが強くなるだけでなく、肌にダメージを与えるリスクが上昇します。
施術部位
ハイフの痛みの感じ方は、「施術部位」によっても大きく異なります。
例えば、皮膚が薄い部分や骨に近い部分ではエネルギーが集中しやすく、強い痛みを感じることがあります。 特に頬骨や顎骨付近は骨が近いため、骨に響くような痛みを伴うことが多いです。 一方で、脂肪が多い部分や皮膚が厚い部分は、痛みが軽減されることがあります。 また、施術部位の敏感さや神経の位置も痛みに影響を与えるため、部位ごとに異なる痛みを感じることがあります。
肌の状態や個人差
ハイフの痛みは、「肌の状態や個人差」にも大きく影響されます。
乾燥肌や敏感肌の方は施術中の刺激を強く感じやすく、日焼け後の肌や炎症がある肌では痛みが増す可能性があります。 一方で、肌が健康で十分に保湿されている場合は、痛みが軽減されることが多いです。 また、痛みの感じ方には個人差があり、同じ出力や深度でも痛みを感じやすい方と感じにくい方がいます。 痛みが不安な場合は、事前に医師と相談して麻酔クリームや冷却ジェルなどを使用することでほぼ痛みを感じることなく施術が可能です。
ハイフ(HIFU)施術中の痛みを抑える方法

我慢できる程度の痛みだったとしても、できるだけ痛みを感じたくないと思うのは当然です。
ここではハイフ施術中の痛みを抑える方法を5つ解説します。
痛み軽減効果のある機種を選ぶ
ハイフ施術での痛みを軽減するには、痛み対策が施された機種を選ぶようにしましょう。
今までのハイフ機器は高い出力で施術を行うことが主流でしたが、現在ではできるだけ痛みを抑えつつ高い効果を発揮する機種が開発されています。
例えば、冷却機能やエネルギーを均一に分散させる技術が搭載された機種は、施術中の痛みを大幅に軽減できます。 また、個々の肌質や感度に合わせてカスタマイズできる機器も増えており、負担を抑えた施術が可能です。 施術を受ける際には使用する機器について事前に確認し、自分に合った痛み軽減効果のあるものを選ぶようにしましょう。経験豊富な医師に担当してもらう
ハイフ施術での痛みを抑えるには、経験豊富な医師に施術を担当してもらいましょう。
施術者のスキルや知識によって、痛みの程度や施術の快適さが変わることがあります。
経験豊富な医師は、患者の痛みへの耐性や肌の状態を見極めながら、適切な出力や照射角度を調整します。
また、痛みが強い箇所について事前に説明を行うため、安心感もあるでしょう。
出力を下げる
ハイフ施術で感じる痛みを軽減するためには、出力を下げる方法があります。
ハイフの効果は出力の強さとある程度関係する部分はありますが、無理に高出力で施術を行うと痛みが強くなりやすく、火傷になってしまう可能性があります。 特に痛みに敏感な方や初めてハイフを受ける方には、低めの出力で施術を始めるとよいでしょう。 出力を調整しながら施術を進めることで、肌への負担を減らしつつしっかりと効果を得ることができます。
麻酔を使用する
ハイフ施術時の痛みを軽減する方法として、麻酔の使用があります。
特に痛みに対する不安が強い方や、骨に近い部分への照射で痛みを感じやすい方は事前に麻酔の使用を希望しておくと安心です。 一般的に麻酔には、麻酔クリームや局所麻酔が使用されます。 麻酔クリームは施術前に肌に塗布することで、痛覚を一時的に鈍らせる効果があります。 麻酔を希望する場合は事前に医療機関で相談し、適切な麻酔方法を検討しましょう。
痛み止めを処方してもらう
施術中や施術後の痛みを和らげるためには、痛み止めを処方してもらうとよいでしょう。
特に、施術中の痛みが不安な方や施術後の違和感が続く方には、痛み止めの服用はおすすめです。 医療機関では、患者の症状や耐性に応じて適切な鎮痛薬を処方してもらうことができます。 また、施術後に痛みが生じた場合には、医師の指示に従って痛み止めを使用することで、快適にダウンタイムを過ごすことができます。 痛み止めを使用する際は、副作用や適切な服用方法は必ず医師の指示に従ってください。
ハイフ(HIFU)で現れる痛み以外の副作用

ハイフの副作用は痛み以外にも現れることがあります。
最後に、ハイフで現れる痛み以外の副作用について6つ解説します。
発赤・熱感
ハイフ施術後、肌に発赤や熱感が現れることがあります。
これは、高密度超音波が肌に熱を加え、コラーゲンを生成する過程の一環として起こる正常な反応です。 特に敏感肌の方や施術直後は、赤みが目立つことがありますが、通常は数時間から数日で自然に治まります。 しかし、赤みや熱感が長期間続く場合は、炎症の可能性があるため、早めに医師に相談することが大切です。 また、施術後は刺激を避け、肌を冷却することで症状を軽減することもできます。
痒み
ハイフ施術後、肌のターンオーバーが促進される過程や、施術による軽い炎症反応が原因で皮膚が痒くなることがあります。
特に乾燥肌の方や敏感肌の方は、痒みを感じやすいですが、痒みが出た場合でも、肌を掻くことは避けましょう。 施術後の肌は普段以上に敏感であるため掻きむしることで肌に傷がつき、色素沈着などのリスクが高まる可能性があります。 保湿を十分に行い、肌を潤わせると痒みを和らげることができます。
乾燥
ハイフ施術後、超音波の熱による影響で皮膚のバリア機能が一時的に低下し、水分が失われやすくなるため肌が乾燥しやすくなることがあります。
乾燥した肌は、痒みや赤みの原因になることもあるため、保湿ケアが重要です。 施術後は、保湿成分が含まれたスキンケア製品を使い、肌の水分量をしっかりと補いましょう。 また、施術前後のアルコール摂取や過度な洗顔は乾燥を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
腫れ・むくみ
施術後、ハイフが皮膚の深部に働きかけ、血行やリンパの流れに影響を与えることが原因で顔に軽い腫れやむくみが生じる場合があります。
腫れやむくみは通常、数日で解消されますが、冷却やリンパマッサージを行うことで改善を早めることができます。 マッサージを行う際には、肌への摩擦にならないように注意しましょう。 また、腫れがひどい場合や長引く場合は、なんらかのトラブルが起きている可能性があるため、医師に相談してみましょう。
火傷・水ぶくれ
ハイフは高いエネルギーを使用する施術であるため、出力設定や施術の技術によっては、火傷や水ぶくれが生じるリスクがあります。
特に肌が薄い部位や敏感肌の場合、火傷や水ぶくれの症状が出やすいとされています。 火傷や水ぶくれが発生した場合は、できるだけ早く医師の診察を受け、適切な治療を行うことが必要です。 施術を受ける際は信頼できる医療機関を選び、ハイフを受けたことを伝えておきましょう。
しびれ・神経損傷
ハイフの施術では、顔の神経に近い部位に照射するため、まれにしびれや神経損傷が起きることがあります。
これらの症状は一時的なものが多いですが、神経へのダメージが深刻な場合は長期間続くこともあります。 特に施術中に強い痛みや違和感を感じた場合は、すぐに施術を中止してもらいましょう。 施術前にリスクについて医師と十分に話し合い、安全な方法で施術を受けることがリスク回避につながります。
まとめ
この記事では、ハイフは痛いって本当なのか痛みを抑える方法や副作用などを解説しました。 ハイフの施術中に感じる痛みは大きく皮膚への痛みと骨への痛みがあります。 「痛いほど効果がある」といった噂を目にしたことがあるかもしれませんが、そういったわけではありません。 肌への刺激や副作用のリスクもあるため、痛すぎない出力で施術を受けるようにしましょう。
わたなべ皮膚科は、一般皮膚科と美容皮膚科の両方に対応しており、皮膚のお悩みはなんでも相談できる場所となっています。 美容皮膚科では、HIFUやHIFU Light、IPL光治療、ケミカルピーリングなどの治療が受けられます。 皮膚について少しでも気になる点や悩みがあればぜひ一度ご相談ください。
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